タイヤが空気圧に依存する割合は90パーセントにもなるといいます。
高性能なタイヤも空気が入っていなければ十分な性能は発揮できません。
逆に空気圧を適正に変化させることによってクルマの性能を最大限に発揮させることができるのです。
「空気圧を積極的にセッティングする」=「エアチューニング」を身につけましょう。
空気圧の単位
計量法の改正により空気圧の単位が「㎏f/c㎡」から「kpa ( キロパスカル )」に変わりました。
1㎏f/c㎡は98.0665kpaとなります。
空気圧設定の基本4原則
タイヤの空気圧を測るときには、以下の4原則に注意します。
①
「正確なゲージを使用する」
当たり前の話ですが、正確なゲージではからなければ意味が
ありません。貴方がいつもエア調整をしているお店はマスターゲージ
を置いていて、常に正確な空気圧測定をしているでしょうか。
②
「使用環境に合わせる」
温度や標高によってタイヤの内圧は変化します。
温度と空気圧はほぼ正比例し、10℃上がると10kpa上がると
考えられます。
また標高によっても空気圧は微妙に変化します。海抜0メートル
のところで200kpaに設定した空気圧は2,000m付近では約224kpa
となります。
③
「冷間時に調整する」
②で述べたように温度によって空気圧は変化しますので、お客様が
クルマで長距離走ってきた直後は空気圧が上昇しています。
冷間時に調整するか、タイヤ温度を勘案して空気圧調整をする
④
「正確なゲージを使用する」
タイヤの指定空気圧は負荷容量として適切であるとともに、
性能のバランスを十分に検討して決められます。
したがってこの指定空気圧を守ることが必要になります。
ただインチアップしたロープロタイヤの場合には、ロードインデックス
などの問題で注意が必要です。
インチアップロープロタイヤの空気圧設定
新車OEサイズ 195/65R15 91H ( 指定空気圧200kpa、外径635㎜ )
を215/45R17 87W ( 外径626㎜ ) にインチアップする場合、
ロードインデックス ( LI ) が 「4」小さくなり、最大負荷能力が70㎏ ( JATMA
の対応表による ) も不足してしまいます。
『ロードインデックス値「1」の違いは、20kpa多く充填することで、負荷能力が
高められ補える』と言われているので、280kpaを充填する必要があります。