「TRXホイール」
2023年09月10日 :
整備日誌
メールで「キャラ」に着けるタイヤとホイールの持込組替の見積もりを
させて頂き、昨日そのお客様がご来店されました。
ところで、皆さん「キャラ」っていう車覚えていらっしゃいますか?
スズキが販売していた軽自動車で、なんとドアが「ガルウィング」に
なっているんです。
調べたらなんと500台くらいしか生産されなかった(売れなかった)そうです。
今回、お客様はホイールとタイヤを持ち込んで組付けをするだけの作業でした。
タイヤサイズは175/60R14でヨコハマの「A539」というクラシックカー向け
スポーツタイヤを持ち込まれました。
スタッフに作業を任せたのですが、なかなか作業が終わらなくて、どうしたのかと
思っていると、スタッフが「タイヤが組めないんです。」と言ってきて、
「そんなわけないだろ”(-“”-)”」というわけで、自分もやってみたのですが、
タイヤが入っていかないんです。
ホイールのドロップがそんなに深いわけではないのに、ビードがドロップの
下に収まっていってくれない・・・・
ホイールのサイズを確認してみると、ホイールの裏面に「365m/m TRX TYPE」
表面に「TRX ONLY」の刻印がありました。
スタッフがネットで調べるとミシュランが開発した「TRXシリーズ」用のホイールで
通常のインチサイズではなく、ミリ単位のホイールだとわかりました。
現在では、リム径が「415ミリ」「390ミリ」「365ミリ」「340ミリ」の4サイズの
ホイールに8サイズのタイヤ設定のみのようでした。
お客様の365ミリのホイールには「220/55VR365 92V」のタイヤサイズのみで
タイヤ外径が607ミリもあるので、このタイヤを購入できたとしても、キャラには
厳しいタイヤサイズでした。
結局タイヤを組むことが出来ず、お客様のご要望にお応えすることはできませんでした。
でも、ひとつ賢くなりました。
お客様からは「ホイールを持ってきたらまたお願いできますか?」
と言っていたただきました。
「当然です!!」
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