エコタイヤってみな同じ?
2009年02月04日 :
タイヤ豆知識
最近話題の「エコタイヤ」。
あなたも仕方なく?「タイヤ交換をするときはエコタイヤにしよう」と思っていらっしゃる方も多いと思います。
では、この「エコタイヤ」って何なのでしょうか。
クルマの走行抵抗の約20%を占める「転がり抵抗を」低減することによって燃費を向上させるタイヤを「エコタイヤ」といいます。
「なーんだ、20%か」と思われるかもしれませんが、「たかが20%、されど20%」なのです。
燃費が10㌔/㍑のおクルマで年間走行10,000㌔、ガソリン代が100円/㍑だとすると1年間で4,200円も燃料代に差が出るんですよ。
そんなに大事な「転がり抵抗」ですが、各社カタログに「従来商品より転がり抵抗を20%低減、燃費4.2%向上」という文字が躍っていますがこの「従来商品」がくせ者なのです。
当然、各社の比較対象は同社の従来商品で「A社の4.2%とB社の4.2%」は全然違うのです。
ヨコハマは10年も前から業界に先駆け「エコタイヤ」の研究を始めている為、ヨコハマのエコ技術は進んでいて、その分「エコタイヤ」のハードルが高くなってしまっています。
「Earth-1」という商品の比較対象はもともと省燃費性能の高さで評判の高い「ECOS」で、この「ECOS」も一般的なタイヤに比べれば20%も転がり抵抗が低減され、約4%の燃費向上が見込めます。
「Earth-1」はその「ECOS」よりもさらに20%転がり抵抗が少なく、4.4%も燃費が向上するのです。
不公平というか、一般ユーザーにはこのへんが解りにくいところです。
そこで経済産業省と国土交通省が主体となって1月末に「低燃費タイヤ等普及促進協議会」の第一回会合が開かれ、統一試験法によって「転がり抵抗」や「ウエット性能」を7段階で表示するほか、「騒音レベル」をデシベルで表示するなどの話し合いが行われたようです。
早くこれが法令化され、一般ユーザーがタイヤ選びが容易になることを期待します。