「タイヤフィッター研修会問題その2 解答」
2020年06月10日 :
タイヤ豆知識
それでは問題の解答と解説をしていきたいと思います。
(問題1)
走行抵抗の内、最も大きいのが「空気抵抗」で「65%」を占め、次いで
「転がり抵抗」が「20%」 、残りがその他の抵抗( 「加速抵抗」、「登坂抵抗」 )
で「15%」を占める。
最近のタイヤは「転がり抵抗」を低減させたいわゆる「エコタイヤ」が主流ですが、
燃費節約のためには「スピードを出さない」ことが最も省燃費につながるということです。
(問題2)
グリップの為にはタイヤの変形は必要であるが、真直ぐ走る為だけにおいては
「内部エネルギー」のロスになる。
こんなこと考えて走っている方はいないと思いますが、
上記の内部エネルギーのロスのことを「ヒステリシスロス」と
言いますが、これによってエネルギーが熱に変換されてしまいます。
タイヤの転がり抵抗の約90%がこのヒステリシスロスです。
(問題3)
天然鉱物の「シリカ」はグリップ力を左右するゴムの発熱をコントロールし、
低温でも硬くなりにくいという2つの効果がある。
この「シリカ」ですが、簡単に言うと「せとものの粉」です。二酸化ケイ素(SiO2)
の総称が「シリカ」で、低温でも硬くなりにくいという性質を利用して、最初は
スタッドレスに配合したのが始まりです。
今では最初の理由から、夏タイヤにも使われています。
さらにこの「シリカ」ですが、調べたらタイヤだけではなくカラダに非常に重要な
働きをしているようで、毛細血管を強くし、新鮮な血液を増やし全身の血流を
良くして、動脈硬化、コレステロール、高血圧,、糖尿病を予防する働きがあるようです。
「シリカ水」というのが巷ではブームになっているようです。(初耳ですが・・・)
(問題4)
「ナノパワーゴム」はアンダートレッドに「弾性系のゴム」を使用することによって
「ヒステリシスロス」を少なくすることによって、転がり抵抗の少ないタイヤになっている。
「ナノパワーゴム」とは、以前の「合体ゴム」とは逆張りの発送で開発したヨコハマさんの
タイヤのことです。
「粘性のあるゴムをできるだけ硬くして」転がり抵抗を減らそうという発想から
生まれたのが、「合体ゴム」及び「合体ゴムⅡ」で、それとは反対に「弾性を持った
ゴムをできるだけ柔らかくして」エネルギーロスの小さなタイヤを創ろうという発想
から生まれたのが、「ナノパワーゴム」です。
「ナノパワーゴム」は簡単に言うと子供のころによく買った「スーパーボール」なんです。
タイヤガーデン浜松
浜松市南区中田島町545
053(444)1752
ホームページ
http://www.tiregarden.co.jp
フェイスブックページページ
https://www.facebook.com/tiregardenhamamatsu/