「東京モーターショー2019 ~ 横浜ゴム編」
2019年10月30日 :
タイヤ豆知識
昨日、東京ビッグサイトで開催されている「東京モーターショー」を
見てきました。
なんと間の悪いことか。この日だけ雨天でシンボルプロムナード公園で行われる
予定の超小型モビリティや電動キックバイクの試乗会がすべて中止。
会場間の移動も雨に濡れながらの移動となりました。
数回に分けて、「東京モーターショー見聞録」をお送りしたいと思います。
初回は今回の目的でもあった「横浜ゴム」さんのブース報告です。
ブースには既存の先進技術体感コーナーとして、「ADVAN Sport V105」に採用
されている「マトリックスボディプライ」の紹介コーナーがありました。
業界関係者の私には言わんとしていることはわかるのですが、一般の方には
ちょっとイメージが湧きにくい模型だったような気がしました。
ヨコハマさんのウリである「ウエットa」の体感コーナーもありました。
濡れた路面でのグリップの違いを比較体験できました。
新技術の紹介では、以下の技術の展示がありました。
1.「Intelligent Tire Concept」
タイヤに取り付けたセンサーから取得したデータをクラウドにつなげ、
ドライバーに伝えたり、パンク時にはロードサービスやタイヤガーデンなどの
ショップに情報を与えたりと、タイヤの「IoT」化の技術コンセプト
どのメーカーの展示もタイヤにセンサーを取付しているのが印象的でした。
2.「ウルトラライトタイヤコンセプト」
従来のタイヤの半分の重量を目指すコンセプトタイヤ「BluEarth-air」の展示。
今までとは違う構造部材を使用したりして軽量化し、省資源や車の軽量化による
省燃費を実現しようというコンセプトタイヤ。
「ディレクショナルフィン」というタイヤやボディの空気の流れをコントロールする
フィンがタイヤのサイドウォールについているのが特徴的でした。
まだ、実用化のめどはたっていないようでした。
3.「面ファスナーコンセプト」
ダンロップさんの吸音スポンジは有名ですが、ヨコハマさんも吸音スポンジを使った
商品を発表しています。
一度も取り扱いをしたことはありませんが、「BluEarth-1」というタイヤに使われている
「サイレントリング」。
知りませんでしたが「BMW X5」に採用されている「サイレントフォーム」。
そして今回は「サイレントリング」と同様に吸音スポンジを取り外しを可能にする
「面ファスナー」を展示していました。
おそらく、スポンジを取り付けるだけでなく、センサーの取付も容易にする目的が
あるのだろうと推測しました。
最後に来年1月に発売される「BluEarth-4S」も展示されていました。
メーカースタッフの方にお聞きしたところ、ヨーロッパではいわゆる「オールシーズンタイヤ」
の需要が随分拡大していて、約2割にも達しているようです。
その流れを受けて、国内各メーカーも開発発売に至っているというお話でした。
最後発となる「BluEarth-4S」の性能を伺ったところ、雪上性能もかなり高く
国際基準で定められたシビアスノータイヤ要件を満たした「スリーピークマウンテン
スノーフレークマーク」の刻印がある商品となって、チェーン規制の高速走行もOKです。
省燃費性能、ウエット性能も「エコス ES31」同等のようです。価格等はまだ未定のようです。
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